実はすべての教育に通じる『食育』

世間一般では何事も単一で考えることが多いのですが、ある事柄は必ず別のある事柄と何かしらの関係性を持っています。

最近よく言われる少子化問題もきちんと考えていくと、政治にも文化にも社会にも、すべてに関係性があることがわかります。

食育も同じで、この言葉は『食全般に関する教育』のことですが、実はすべての教育に通じていて、すべての教育の根本でもあるとされています。

明治時代のとある小説家が「子どもには、徳育(道徳教育)より知育(学習や学問の教育)より体育よりも先に食育があるべき」

と言っており、その教育の根本に食全般に関する教育があると言っています。

考えてみると、道徳教育でも学問でも体育でも、健康でなければしっかりと学ぶことはできません。

健康でいるためには規則正しい生活が必要で、健康を維持するためには食べることが大事です。

そして自身が食べるものがどのようなものか、食べていいものなのかがわからないといけません。

それを学ぶのが食育ではないかと思います。

実は『食育』という言葉自体は明治時代に作られた造語です。

提唱者は明治時代の軍医・医師、そして薬剤師でもあった方で、白米ではなく玄米食を提唱し、肉や魚ばかりではなく野菜もたっぷり摂ることを提唱した、現代で言うところの食生活アドバイザーのような役割を担った方だそうですが、この考えは、洋物文化が入ってきていた当時の日本ではほとんど知られることはありませんでした。

現代になって、事件となった食品の産地偽装や衛生問題などが発端となり、すっかり忘れられていた食育と言う言葉が復活したそうです。

現代は特に食に関する教育が重要視されています。

食品の産地偽装問題や衛生問題、食品の異物混入事故・事件などが、いろいろな場所でニュースとなって飛び込んできます。

この道徳観念も食の教育がなっていないために起きたものと考えられます。

このように食育というものをしっかり理解することができれば、道徳観念も学問する意識も健康な体を育てることも苦にならないのではないでしょうか。


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